誕生寺境内にあるこの宝物館では常時寺に伝わる貴重な文化財を見ることができます。
像高1メートル足らずの南北朝時代の清涼寺式の作品とされている釈迦仏。頭髪の巻毛が粒状の螺髪ではなく縄状に巻き、衣の様式や着方も胸を露わさず肌に密着し、裾が3段になっているのが普通の釈迦像と異なる特色です。
(県指定重要文化財)
鎌倉後期の安阿弥作で像高60センチ。快慶風の堅実な弥陀三尺像です。保存も良好で漆箔も当初のものと思われ、体内には約千枚の刷り仏が内蔵されています。法然上人御生所御本尊とある印仏も多数発見されたことから、この像は誕生寺旧本尊で、寺が法然上人の御生所であることを確証する資料でもあります。
(県指定重要文化財)
長さ64センチ余り、幅27センチの絹布に刺繍で、阿弥陀三尊来迎の姿をあらわしています。もとは紙で裏打ちし、厨子の内面に張り付けてあったもの。年月の経過とともに多少色あせてはいますが、南北朝頃のものと推測される全国でも希少な刺繍仏図です。
(県指定重要文化財)
元禄4(1691)年の墨書銘がある美しい絵位牌。高さ約30センチ、幅22センチの小型の厨子の中に、菱川師宣の筆と伝える端座した妙麗の美人の姿(安藤前丹波守重保娘影像)が描かれています。
(町指定重要文化財)
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