正徳5年(1577年)に建立された清水寺。700年の伝統を持つ、県指定の無形民族文化財の奇祭、「護法祭」が伝承されています。
境内には樹齢数百年という榊の木があり、町の重要文化財に指定されています。
五穀豊饒、天下泰平を祈願し、毎年8月15日深夜に行われます。
護法善神が修験者らの祈りつけにより、行を終えて身を清めた「護法実」と呼ばれる人物の身に乗り移り、「御法楽」「お遊び」と称して、通称「ゴーサマ」が漆黒の闇に沈む境内を縦横無尽に駆回る奇祭。
精進が足りない者は護法実に捕まり、災難にあったり命を落としたりすると伝えられることから、ゴーサマが近づくと参拝者は捕まるまいと悲鳴を上げて逃げまどいます。
密教寺院で行われた山伏の行事がルーツだと言われており、全国でもこの久米郡にだけ残る奇祭で、現在、清水寺の他には3ヶ所しかありません。
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